学習計画を立てたら、いよいよノート作りに着手していきます。
ノート作りの基本となるのは、志望自治体の「過去問」を見ることです。
2018.08.24
学習計画を立てたら、いよいよノート作りに着手していきます。
ノート作りの基本となるのは、志望自治体の「過去問」を見ることです。
過去問分析をするには、過去問の入手は不可欠です。志望する自治体の過去問を、最低でも過去3年分、できれば5年分は入手しましょう。入手方法はいくつかありますが、なるべく現物に近いものを入手するのがポイントです。問題の量や選択肢の長さ、書き込むべき解答の長さが実感できるからです。
過去問を入手したら、一式コピーし、オリジナル分は、控えとして保管します。コピーした分は、問題(大問)単位で切り抜きます。その後、分野・領域ごとに問題を分類していきます。
分類方法は、教職教養の場合は、以下の表を参照してください。どの分野に分類したらよいか分からない場合は、参考書で確認しましょう。手を動かし、参考書で調べることで、周辺知識も入手できるので、安易なインターネット検索は禁物です。
問題の分類が終わったら、分類した順番に、1ページに1問ずつ問題をノートに貼り付けていきます。少し大きめのA4ノート、もしくはルーズリーフがお勧めです。
すべて貼り付けたら、参考書などを見ながら、その問題に解説と解答を書き込んでいきます。この時点では、解説の意味が分からなかったり、解答に知らない用語が出てきてもまったく構いません。どんどん書き込んでいきます。
なお、過去問の問題集があれば、その解説をそのまま書き写しても構いません。この時点では、内容を理解するということよりも、自治体の出題傾向を把握するということを最優先にして手を動かしていきましょう。
下が、問題文に解説を書き加えたものの例です。
●ワンポイントアドバイス:問題は解かなくてもOK
受験生の中には、解説を書き込むよりも、問題を解く方が学習効果が上がるのでは? と考える人もいるかも知れません。
しかし、編集部は、問題を解くよりも、解説をどんどん書き込むことをお勧めします。その方が、受験する自治体の出題ポイントを把握することができて、その後の学習を効果的に進められるからです。
この点で、問題集や過去問の解説は、出題ポイントを把握する上の「よきアドバイザー」にもなります。多くの場合、解説には正解・不正解だけでなく、出題者の作問の視点、類題で気を付けることなども示されているからです。