福岡県教育委員会は11月6日、「令和7年度福岡県公立学校教員採用候補者選考試験における前年度からの主な変更点について」として、令和6年度(2024年度)に実施する福岡県公立学校教員採用候補者選考試験の変更点を公表した。
福岡県では、令和7年度試験の1次試験の日程について、今年度試験の7月9日(日)より3週間前倒しした2024年6月16日(日)に実施することを公表しているが、今回公表されたのは、大学3年生チャレンジ特別選考の導入など5点(1次試験日程を含む)となっている。
①第一次試験実施時期の前倒し(3週間前倒し)
令和6年度採用試験(令和5年度=2023年実施)での7月9日(日)より3週間前倒しし、2024年6月16日(日)に実施する。
②大学3年生チャレンジ特別選考の導入
翌年度(令和8年度=2025年度)までに卒業見込みの大学3年生等で、大学等から推薦された福岡県公立学校教員(政令市を除く)を第一志望とする者を対象として、大学3年次に実施する1次試験を受験できるようにする。大学3年次での1次試験合格者は、翌年度(令和8年度試験)の1次試験を免除し、2次試験からの受験とする。
対象となる校種(試験区分)は小学校(一般、英語有資格者)と中学校、特別支援学校(中学校と特別支援学校は大学3年次に実施する教科のうち、県教委が指定する教科)となる。
③大学等推薦特別選考の拡充
これまで大学等推薦特別選考の対象としていた小学校(一般)、中学校、特別支援学校に、新たに小学校(英語有資格者)を追加するとともに、すべての試験区分で大学からの推薦可能人数の上限(※)を撤廃する。
(※今年度試験までの推薦可能人数:小学校(一般)=10人以内、中学校=各教科5人以内、特別支援学校=5人以内)
④併願制度の拡充
中学校および県立高校教員の希望者は、第2希望として、これまでの併願先試験区分(中学校が第1希望の場合は小学校または県立高校、県立高校が第1希望の場合は中学校)に加えて、特別支援学校についても併願可能とする(※)。
(※:中学校・県立高校間の第2希望は第1希望と同一教科である必要がある。また、併願する場合には併願する双方の免許状を所有している(見込みを含む)必要がある)
⑤海外留学等のための採用猶予制度の導入
教員採用試験合格者が、海外大学との交換留学等をする場合に、最長1年間、採用を猶予できる制度を導入する。
福岡県教育委員会・令和7年度福岡県公立学校教員採用候補者選考試験における前年度からの主な変更点について
https://www.pref.fukuoka.lg.jp/contents/saiyousiken50.html
福岡県教育委員会・令和7年度福岡県公立学校教員採用候補者選考試験における前年度からの主な改善事項(PDF)
https://www.pref.fukuoka.lg.jp/uploaded/attachment/206336.pdf
【参考】福岡県 令和7年度(2024年実施)1次試験日を6月に繰り上げ(2023.07.10)
https://book.jiji.com/information/news/news-9401/