東京都教育委員会は3月21日、令和7年度東京都公立学校教員採用候補者選考(8年度採用・2025年実施)の実施要綱を発表した。
1次試験(大学3年生前倒し選考を含む)は7月6日(日)。2次試験は面接が8月16日(土)17日(日)18日(月)に、実技(対象者のみ)は8月24日(日)にそれぞれ行われる。 また、キャリア採用選考受験者対象の「キャリア論文選考」は7月13日(日)に実施する。
結果の発表は1次が8月5日(火)午前10時、2次は9月30日(火)午前10時となっている。
なお、1次試験については東京会場のほか仙台・大阪・福岡の各地方会場で実施する。
出願は4月1日(火)午前10時から5月8日(水)午後6時まで、東京都公立学校教員採用ポータルサイトの「マイぺージ」から行う(※「マイページ」への登録が必要)。
今年度、一般選考での採用見込者数は全体で3,500名で、前年度の3,940名からは440名減となった。
校種ごとの内訳は小学校(英語コース含む)が1,400名(前年度1,740名)、中高共通(国語・社会〈地理歴史・公民〉・数学・理科〈物理・化学・生物・地学〉・英語・音楽・美術)が1,140名(前年度980名)、小中共通(理科・音楽・美術〈図画工作〉)が100名(前年度150名)、小中高共通(家庭、家庭〈調理〉、保健体育)が260名(前年度290名)、中学校(技術)が30名(前年度30名)、高校(情報・商業・工業・農業・福祉・水産・水産〈航海〉)が60名(前年度90名)、特別支援学校が420名(前年度580名)、養護教諭が90名(前年度90名)となっている。
※令和7年度実施試験での主な変更点は下記の通り。
①適性検査(SPI3)の導入
社会人経験者や民間企業を併願する方も受験しやすくなるよう、一般選考と特例選考⑥(社会人経験者)の「中学校・高等学校共通 英語」及び「中学校 技術」の1次試験において、「教職教養」に替えて「適性検査(SPI3)」での受験も可能とする。
適性検査(SPI3)はリクルートマネジメントソリューションズ社のSPI3を使用し、SPI3を選択した受験者は1次試験の受験票受領日(6月中旬)から7月5日(土)までの間にテストセンター(全国のリアル会場またはオンライン会場(※))で基礎能力検査(70分)を受検(基礎能力検査の受検前に自宅等のパソコン・スマートフォンで性格検査を受検する必要がある〈性格検査の結果は合否に関係しない〉)し、1次試験当日(7月6日)は受験会場で専門教養と論文を受験する。
(※障害に配慮した選考等で適性検査(SPI3)を「拡大版」又は「点字版」で受検する場合は、テストセンターではなく1次試験の受験会場で受検する)。
②大学推薦で受験可能な校種等・教科(科目等)の拡大
すべての大学等から一般選考で募集するすべての校種等・教科(科目等)で受験できるように見直す。
(※これまでは東京都教育委員会と連携協定を締結している大学が設置する教職大学院のみが一般選考で募集するすべての校種等・教科(科目等)の受験が可能で、その他の大学等〈受験する校種等・教科(科目等)に関する免許状取得のための課程認定を受けている大学・大学院(教職大学院含む)・短期大学〉は「小学校全科(英語コース含む)」「中学校 技術」「高等学校 工業」「特別支援学校」のみが受験可能だった)
③併願の拡大
一般選考に加えて、社会人経験者(特例選考6)についても特別支援学校等への併願を可能とする。
④電子申請の更なる利便性の向上
受験申込画面をスマートフォンでより見やすく改善する。
⑤受験可能年齢の引き上げ
特例選考(※一部を除く)と特別選考で受験可能な上限年齢を60歳から「61歳まで」(昭和39〈1964〉年4月2日以降出生した者)に変更する(※特例選考⑦〈スポーツ・文化・芸術選考〉は昭和61〈1986〉年4月2日以降、特例選考⑥〈社会人選考〉のうち免許取得期間猶予を希望する者は昭和40〈1965〉年4月2日以降に出生し令和10〈2028〉年4月1日までに必要な免許状の取得を目指す者がそれぞれ対象。なお、一般選考は1986〈昭和61〉年4月2日以降に生まれた者、大学3年生前倒し選考は1987(昭和62)年4月2日以降に生まれた者、キャリア採用選考は1996(平成8)年4月1日までに生まれた者がそれぞれ受験可能)
東京都教育委員会・令和7年度東京都公立学校教員採用候補者選考(8年度採用)実施要綱
https://www.kyoinsaiyopr.metro.tokyo.lg.jp/recruit/information.html
東京都教育委員会・東京都公立学校教員採用ポータルサイト
https://www.kyoinsaiyopr.metro.tokyo.lg.jp