受験生の外見・印象編
「面接」において、試験官はどこを見ているのでしょうか。まず、試験官の採点ポイントを受験生の「外見・印象」と試験の「内面」に分けて見ていきます。
2018.07.23
「面接」において、試験官はどこを見ているのでしょうか。まず、試験官の採点ポイントを受験生の「外見・印象」と試験の「内面」に分けて見ていきます。
人の印象は会って3秒ほどで決まるとも言われます。ドアを開けて、入ってきた受験生の印象は、その後の面接の内容にも大きく影響します。服装は、「清潔」「誠実」であることがポイントです。
上着(通知や指定があれば脱いでもよい)
・男女共にシンプルなリクルートスーツが基本。
・色は黒や紺、グレーなどの無地。落ち着いた印象の方がよい。
・ボタンはきちんととめる。
スラックス、スカート
・スラックスはくるぶしが見えないように。きちんとプレスをする。
・スカートは長すぎるものや短すぎるものは避ける。
ワイシャツ
・シンプルなデザインの白無地が無難。
・襟元や袖口の汚れに注意。
ネクタイ
・無地やストライプなど、シンプルなデザインが好ましい。
・緩めずにきっちり締める。
ブラウス
・シンプルなデザインで白無地が無難。
・襟元のVゾーンは、白の面積が広い方が、顔が明るく見える効果がある。
・ボタンはきっちりとめる。
靴
・男女共に黒のシンプルなデザインのものが好ましい。
靴下
・スーツに合わせ、黒や紺などの地味なもの。
・白いものや、くるぶしまでのものは、フォーマルではないので避ける。
ストッキング
・肌に近いベージュの無地が基本。
・伝線したときのために、予備を持参するとよい。
「人物試験」は、挨拶に始まり、挨拶に終わります。すべての場面で「見られている」と考え、試験官だけでなく、面接会場にいるすべての人に、気持ちのよい挨拶をしましょう。
・面接会場にいるすべの人(係員、受験生)に気持ちのよい挨拶をするよう心掛ける。
・面接官に対して、しっかりと顔を見て、明るく、はっきりした声で挨拶する。
・一礼をしながら言葉を発する「ながら礼」ではなく、言葉を発した後(前でも可)に、一礼をする。
・背筋をまっすぐ伸ばして立つ。猫背は印象が悪いので気を付ける。
・左右の足のかかとはくっつけ、つまさきをややV字にして立つと美しく見える。
・にこやかな表情で面接官を見た後、背筋を伸ばしたまま30度ほど上体を倒して少し止め、その後上体を起こす。
・上体を倒す際に猫背になったり、頭だけ下げたりしない。
・男性の手は、まっすぐ伸ばしたまま体の真横で止める。
・女性は手を軽く重ねて下腹部の前辺りに置き、一礼したら体の横に戻す。
試験官は、入室から退室まで受験生の一挙一動を細かく見ています。細かなマナーを間違ったからといって減点されることはあまりありませんが、熱意の証として、最大限気を使う姿勢は必要です。
・名前が呼ばれるなど、合図があったらドアを3回ノックする(最初からドアが開いている場合はノックは不要)。
・面接官から「どうぞ」「お入りください」などと声が掛かかったら、ドアを開けて入室する。
・ドアノブをもったままドアを静かに閉める。ドアノブを放して、「バタン」と大きな音を立てるのはNG。また、後手で閉めず、閉めてから向き直る。
・室内に一歩入ったら「失礼します」とはっきりと大きな声で挨拶し、一礼する。
・入室したら、面接官の指示に従って、椅子に向かう。
・椅子の横に(出口に近い側)に立って「よろしくお願いします」と挨拶し、一礼する。
・面接官から「どうぞ」「お座りください」と声が掛かったら、「失礼します」と述べて着席する。
・かばんを持って面接会場に入った場合は、椅子の横や指定された場所に置く。
この続きは、本誌『教員養成セミナー2018年9月号』をご覧ください!